アジアの生命保険会社に対する資本規制は、複雑かつ多様であり、規制の変更はしばしば保険会社の経営手法に影響を与えます。多くの市場では、規制当局が既存のリスクベース資本（RBC）フレームワークの「高度化」や、RBC規制の新規導入の動きある一方で、保険資本基準（Insurance Capital Standard、ICS）や、新たな国際財務報告基準（International Financial Reporting Standard、IFRS）第17号、また世界中の他のフレームワークとの整合性もますます重視されるようになっています。第7回目となる資本規制に関する本レポートは、既存または近く導入予定のアジアの15の生命保険資本規制をカバーしました。また、保険会社のバランスシートに影響を与えるその他のフレームワークについても検証しています。

ハイライト

• 資本規制の現状の確認
• 決定論的保険負債の評価
• 割引カーブの算定方法
• 特定満期における金利下落ショックの主要パラメータ比較
• 業界の典型的なソルベンシー比率水準
• リスクチャージの内訳：保険資本要件とその他の比較
• 一部市場におけるオプションおよび保証の時間価値に関する考察