保険契約に対する国際財務報告基準（IFRS）とUS GAAP長期契約に対する限定的改善（LDTI）は、どちらも契約時にロックインした前提条件を用いる伝統的な平準純保険料式責任準備金積立アプローチではなく、保険負債の現在推計の算定を求めるものです。しかし、期間利益の源泉や、前提と実績の差異および前提条件変更が利益に及ぼす影響は、両者の間で大きく異なるかもしれません。本稿では、一般的な平準払養老保険をサンプルとして、そうした差異が発生する可能性について考察します。