7月11日、欧州保険・年金監督機構(European Insurance and Occupational Pensions Authority、EIOPA)は、技術的準備金に対する契約の境界に関するガイドラインの改訂に関するコンサルテーションペーパーを公表しました。契約の境界は、保険会社が契約を終了、あるいは現契約における支払保険料を拒否できる、または契約におけるリスクを全面的に反映できるよう保険料もしくは給付金を改定できる、一方的権利が発生する将来の日付です。契約の境界に関する規則の解釈は、ソルベンシーII開始時から論点となっていました。今回のコンサルテーションペーパーの目的は、契約の境界に関する追加のガイダンスを提供することで、本論点に関する欧州全体での実務の違いを減らすことにあります。本稿では、最も重要な変更提案と保険会社に対するその意味に注目します。
EIOPAコンサルテーションペーパー:契約の境界に関するガイドラインの改訂
ByMaarten Ruissaard and Kendall Carolissen
6 August 2021
EIOPAコンサルテーションペーパー:契約の境界に関するガイドラインの改訂