インドネシアの損害保険ニュース本号では、市場ニュースや市場のパフォーマンスの最新情報など2025年1月から6月の業界の進展についてお伝えします。損害保険業界の引受保険料総額は、第1四半期に0.3%の緩やかな増加となりました。これは、エンジニアリング保険など複数の分野での成長に支えられたものの、総保険料の最大の割合を占める財産保険と自動車保険分野の減少によって相殺された結果です。
本ニューズレターでは、商品イノベーションの波、インシュアテックの動向、また戦略的パートナーシップについても取り上げています。規制の変更としては、共同支払い規則の施行延期などがあり、全ての関係者への公正性を確保するための継続的な取り組みが反映されています。
主なポイント:
- 全体の保険料はわずか0.3%の増加でしたが、引受利益は前年同期比で76.9%の大幅な増加となり、ネット・コンバインド・レシオの改善も見られ、業務効率の改善を示しています。
- 家具、旅行、健康、農業向けに新しい保険商品が発売され、一部は中小零細企業(micro, small, and medium enterprises、MSME)向けに特化した商品もあります。
- モジュラー型プラットフォームやガジェット保障などの新しいインシュアテックツールが、デジタル保険の提供を広げています。
- インドネシア金融サービス庁(Financial Services Authority、OJK)が、健康保険の共同支払い規則の施行を延期し、より幅広い関係者の協議を可能にするなど、規制の変更が行われました。