高齢者の骨折は介護の契機の一つであり、日本において、介護が必要となった主な原因の1割以上を骨折・転倒が占めていることが報告されています(平成28年度 国民生活基礎調査)。本研究では、官庁統計として公開されているデータを用い、日本における骨折による介護費用を推算しました。骨折による介護費用は経時的に増加し、平成28年度には約2兆円と推算されました。このうち最も高い割合を占めた家族の介護負担も経年的に増加し、平成28年には8,350億円であり、この経時的な増加は介護者数の増加が主な理由と考えられました。
このレポートは、アステラス・アムジェン・バイオファーマ株式会社の委託により作成されました。