本稿では、2020年に最も読まれたミリマン・アイルランドのウェブサイト掲載記事トップ10をまとめています。2020年は、COVID-19がニュースを独占するという特殊な年でした。この1年間に最も読まれたミリマンの記事トップ10でも、COVID-19が独占しても不思議ありません。しかし今年の第1位は、生命保険会社の資本管理ツールとしての再保険に関する記事でした。また他のトップ10に登場した記事も広範囲に及び、EIOPAの2020年ソルベンシーIIレビュー、SFCR分析、ヘルスケア制度などがあります。
2020年に最も読まれた記事トップ10は以下の通りです。
1. 保険会社の資本管理ツールとしての再保険
再保険は、保険会社が利用できる重要な資本管理ツールの一つです。複数の再保険ストラクチャーが利用でき、そのそれぞれに長所と短所があるため、最適な決定をするためには経験と専門知識が必要です。
2. COVID-19のアイルランド保険業界への影響
過去に例のない需要のシフト、需要の混乱、金融市場へのショックは、アイルランドの生保、損保、健康保険の元受保険会社と再保険会社を含む保険業界のあらゆる側面に影響を及ぼしました。この感染症流行は、業界のレジリエンスをテストする一方で、様々な機会も提示しているかもしれません。
3. 2020年ソルベンシーIIレビューに対する提言に関するEIOPAコンサルテーションペーパー
IEIOPAは2019年10月に、2020年ソルベンシーIIレビューに対する提言に関するコンサルテーションペーパーを公表しました。本稿は、コンサルテーションペーパーに記されたEIOPAの提言をまとめています。EIOPAによる直近のアップデートについては、ミリマンの2020年ソルベンシーIIレビュー ウェブページをご覧ください。
4. (再)保険会社向け先制的回復計画規則に関するCBIコンサルテーションペーパー
アイルランド中央銀行(Central Bank of Ireland)は2020年6月25日、(再)保険会社に対して正式な回復計画要件を取り入れるという提言に関するコンサルテーションペーパーを公表しました。本稿では、そのドラフト版規則と付随するガイドラインについてまとめます。
5. 2020年ソルベンシーIIレビュー
EIOPAは2019年6月25日に、監督当局向け報告と一般開示、また保険保証制度に関する2020年レビューに対する提言に関するコンサルテーションペーパー第一弾を公表しました。ミリマンがこれらのペーパーそれぞれについて記した記事は、 こちらからご覧ください。2019年10月15日にEIOPAが公表したコンサルテーションペーパー第2弾は、広範な分野をカバーしています。このコンサルテーションペーパー第2弾を概括的にまとめた記事は、こちらからご覧ください。EIOPAによる直近のアップデートについては、ミリマンの2020年ソルベンシーIIレビュー ウェブページをご覧ください。
6.ミリマン・ブリーフィング:2020年1月22日
2020年唯一の対面のブリーフィングでは、Eoin Kingが2020年ソルベンシーIIレビューを総括しています。Bridget MacDonnellは、最新のリスク管理の進展について論じています。そしてAisling Barrettは、アイルランドの保険業界に関する2018年のSFCR情報をまとめ、ハーモナイゼーションについて論じています。
7. ヘルスケア制度におけるリスクの均質化
リスク別料率が認められていない世界の多くのヘルスケア制度や健康保険の市場において、リスクを均質化して、消費者保護と市場の安定化を高めています。本稿では、リスクの均質化あるいはリスク調整の「ハウツー」ガイドを示します。
8.アイルランドを拠点とする生命保険会社の2019年末ソルベンシーおよび財務状況報告書の分析:2020年12月
本レポートでは、アイルランドの生命保険会社の2019年末SFCRsを分析し、引受保険料、運用状況、ソルベンシー比率について言及しています。
9. ミリマンの損害保険のデータサイエンス調査
データサイエンスに対する損害保険(再)会社の関心は、増し続けています。ここではアクチュアリーが、本分野での活動に関する調査結果について論じます。
10. 2019年末生命保険会社のソルベンシーおよび財務状況報告書の分析:欧州生命保険会社
本レポートでは、2020年に公表された2019年末のソルベンシーおよび財務状況報告書に着目します。この欧州生命保険市場の分析は、31か国と1地域の690社以上を対象としており、グロス営業保険料約€8240億および技術的準備金総額約€7兆9,810億をカバーしています。