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LIBORの終焉

25 October 2019

G20および金融安定理事会(FSB)の主導により、金利ベンチマークをリフォームし、銀行間出し手金利(IBOR)からリスクフリーレート近辺の翌日物金利へと脱却するという大きな取り組みが、現在進行中です。

1986年以来、ロンドン銀行間出し手金利(LIBOR)は世界で最も重要な金利の一つであり、金利デリバティブ(スワップ、オプション、ユーロドル先物)、変動金利債券、事業ローン、証券化商品(モーゲージ)、国債など想定残高総額$350兆に及ぶ多くの金融商品の標準ベンチマークとして参照されています。市場操作に関する懸念、また銀行自体がロンドン銀行間取引市場で資金調達する規模が減少し続けていることに対応し、グローバルな規制当局は、LIBORに代えて代替参照金利を選択しています。

米国では、Alternative Reference Rates Committee(ARRC)が2つの大きな目標、つまりLIBORに代わる代替参照金利の特定と、その移行をするための市場戦略の構築に取り組んでいます。2018年4月には、ニューヨーク連邦準備銀行(NY Fed)がLIBORの代わりを目指す新たなベンチマーク金利として担保付翌日物調達金利(Secured Overnight Financing Rate、SOFR)の公表を始めました。

ミリマンのレポート「LIBORの終焉」では、その完了まで数年に及ぶ大きな費用と複雑な作業を要することになるLIBORからの移行の意味について論じます。大きな不確実性があるものの、保険会社はLIBORの終了に向けた計画作りをすべきです。まず、商品ごとにLIBORへのエクスポージャーを特定し、古い契約の退却条項を確認し、システムの準備度合いを評価することです。


Josh Dobiac

Jeanne Russo

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