2012年7月13日、欧州保険年金監督機構(EIOPA)は、ソルベンシーIIにおけるリスクとソルベンシーの自己評価(Own Risk and Solvency Assessment, ORSA)のドラフト版レベル3ガイドラインに関する公開コンサルテーションについての最終版報告書を公表しました。本報告書は、コンサルテーションの間に受け取った全てのコメントの詳細な明細とともに、主なコメントに対するEIOPAの意見、また保険会社がORSAをどう実施するかに関するEIOPAの期待を詳述しています。
レベル3テキストの最新版は、本報告書の別紙2に含まれています。本テキストに公表されたガイドラインはまだドラフトという位置づけであり、ソルベンシーIIの確定に至るまでには変更の可能性がありますが、EIOPAは「保険業界に対して、保険会社がORSAを早期に実施する際に現報告書を使用することを強く推奨する」とコメントしています。
このソルベンシーIIのアップデートには、EIOPA報告書の要約と、これらの提言が保険会社およびソルベンシーII全般にとってどのような意味を持つのかについての簡単な分析を示しています。