イベント後のロスリザーブ積立
大型の巨大災害イベント発生直後、（再）保険会社や専門投資家は、そのイベントのポートフォリオに対する潜在的影響を評価する必要があります。特に、担保の期限前取崩しを防ぐため、ロス・エクスポージャーのある契約を頻繁にサイドポケットに「区分している」巨大災害にフォーカスしたヘッジファンドにとっては、重要なプロセスです。
イベント応答という時間的制約がある性質から、ミリマンは、潜在的に影響を受ける契約の独立したレビューを行う「別の目」としての役割を果たすことができます。ミリマンのアクチュアリーの視点は、業界で一般的に用いられている巨大災害モデルベースのアプローチを自然に補います。
さらに、ミリマンは、市場参加者と連携し、トリガーとなったILSのイベント後のプライシング向けに数理モデルを構築し、投資家が毀損する可能性のある保有資産を売却すべきかどうか決定するお手伝いをすることが可能です。ミリマンのレビューは、業界のロス情報、個別契約のパラメータ、ディールの提出データ（利用可能な場合）に基づいて実施します。
ロスリザーブの専門家、ロス検証エージェント分析
ほとんどの再保険契約で契約終了時までにロスが全額支払われなかったり、報告されなかったりすることはよくあります。こうした場合、一般的に出再会社は、定期的に詳細な覚書を提出し、（既発生未報告ロスを含む）最終損失推計額を提示します。
こうした契約への投資家は多くの場合、出再会社のロス試算報告を検証したり、この役割をミリマンのような独立アクチュアリーに委任したりする権利があります。またミリ
マンは、損失に関する詳細な覚書をレビューする際の当事者間の紛争仲裁や、契約延長期間終了時に契約転換に至るお手伝いをすることも可能です。
さらにミリマンの独立性により、損害賠償ILS商品や他の証券化保険取引のロスリザーブ検証の代理人として理想的なパートナーとなっています。CATボンドにおけるミリマンのモデリングやリザービングの代理人としての過去の様々な実績の中には、今日までに上市された責任賠償CATボンドのロスリザーブ検証の代理人もあります。
