「生命保険」は本当に難しいのか?(英語版のみ)

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作成者 Zeljko Strkalj, Tigran Kalberer |  2012年12月6日

ヨーロッパにおけるソルベンシーIIの出現とヨーロッパ以外の地域におけるソルベンシーIIスタイルの監督が差し迫っている状況は、保険会社に従来にない強力な分析ツールの必要性をもたらしました。その必要性の一例は、ソルベンシーIIが規定するモデリング要件です。伝統的な有配当商品のように、より複合的な契約では、いわゆるネスティド・ストキャスティック・アプローチを適用してソルベンシー資本要件(SCR)を計算することが生命保険会社に求められています。保険業界のほとんどの会社にとって、この種の計算は複雑でコンピューター集約型であり、数理およびリスク部門では求められる時間内に求められる精度で結果を入手することが非常に困難であることを意味します。

近年、SCR計算をより扱いやすくするための様々な代替アプローチが導入されています。保険会社が求めているのは、それほどの労力を要しない信頼できる代替アプローチであることは明らかです。しかしながら、規制要件に加えて、拡張された運営面およびガバナンス面の要件では、文書化(即ち、全てのキャリブレーション手順の各ステップを検証可能な方法で記述)と検証(代替の適正性を徹底的に実証)により重きが置かれるようになっており、数理およびリスク部門ではこれらへの全般的遵守を保証するよう要求されています。

過去数年間、様々な保険会社が適用したこれらのアプローチのいくつかを観察してきました。そして、これらアプローチが保険会社が求めるという意味では堅固ではなかったことが判明したケースが少なくなく、十分な精度を伴わないまま適用されました。これにより、例えば、SCRの結果が明確な理由もなく時間の経過とともに変動するという、もちろん受け入れられない状況につながりました。規制当局は、これらの懸念、そして適用される代替アプローチが本当に適切であることをどのように保証するかという一般的な問題を認識しています。