本稿は、投資家やマーケットのアナリストなど関心を持つ関係者が各社契約の収益性を見る際に利用できる開示情報に基づく2017年末時点の様々な株主価値の指標評価に着目します。伝統的にエンベディッド・バリューや時価総額の指標が着目されていましたが、ソルベンシーII定性的報告テンプレート(QRTs)の情報を用いて導出した価値の測定基準およびそのエンベディッド・バリュー結果との比較についても記しています。IFRS第17号および保険資本基準(ICS)など規制環境の進展や株主価値の報告の将来への影響についても調査しています。