放置高血圧者の受診勧奨の医療費削減効果 について

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作成者 出井基晴, 小合徳幸, 岩崎宏介 |  2014年1月22日

血圧値が高いことを健康診断などで知りつつ、医師の診断を受けず高血圧の治療を開始せずにそのままにしておく人を、放置高血圧者と呼ぶことにします。標準的な組合員1万人の健保組合において、放置高血圧者は約705人いるものと推定されます。最も人数が多いのは男性の働き盛りである40代の人たちです。放置高血圧者は血圧値が高いことを知りつつ、平均6年そのまま放置しています。

放置高血圧者に対しては、受診勧告を行うことが必要です。受診勧告によって、彼らは早期に高血圧の治療を受けることができて、将来の合併症を防ぐことができると同時に、合併症による多額の医療費を削減することができます。

日本医療データセンターのデータを用いて計算すると、1年長く放置すると、降圧剤服用後医療費は11%増加することがわかりました。この結果、もし組合員1万人の標準的な健康保険組合が、過去に遡ってすべての中位度以上(160/100以上)高血圧者に受診させていたら、毎月の医療費は52万円安くなっていたことになります。この額は、組合員1人当毎月52円になります。